冬の集客に差がつく!美容室の「寒さ対策」

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〜お客様もスタッフも「また来たい」と思える暖かさを実現する建築・設備設計の視点〜


美容室を経営されているオーナーの皆様、冬場の「寒さ」はお客様の満足度やリピート率に大きく影響することをご存知でしょうか?


「カラーやパーマの待ち時間が寒い」「シャンプー台で背中がゾクッとする」「足元が冷えて落ち着かない」—これらは、せっかく技術や接客で満足していただいても、お客様の体験価値を大きく下げてしまう要因となりえます。


私たち株式会社MURASEは、長年にわたり店舗設計・施工に携わってきた建設会社として、「寒さ対策」を単なる設備投資ではなく、「お客様への最高のおもてなし」であり「リピート率向上のための戦略的投資」と捉えることを提案いたします。


このブログ記事では、株式会社MURASEが考える美容室の寒さ対策を、「建物躯体」「空調設備」「サービス空間」の3つの視点から、徹底的に解説します。


1.建物躯体(ハコ)を強化する:寒さの根本原因を断つ断熱・窓リフォーム

多くの場合、室内の寒さの原因は、建物自体が持つ「熱の逃げやすさ」にあります。特に古い建物や設計上、断熱が不十分な店舗は、いくらエアコンで温めてもすぐに熱が外に逃げてしまいます。


1-1. 外壁・屋根の断熱性能向上

熱の流出入が最も大きいのは、実は壁や天井からです。


内側断熱(内断熱)リフォーム

既存の内壁を剥がし、高性能な断熱材(硬質ウレタンフォーム、グラスウールなど)を充填し直す方法です。施工期間はかかりますが、高い断熱効果が得られます。株式会社MURASEでは、店舗の営業状況を考慮し、部分的な施工や夜間工事の提案も可能です。


外側断熱(外断熱)リフォーム

建物の外側から断熱材で覆う工法です。既存店舗の外観デザインを変えることになりますが、建物全体の熱容量が大きくなり、蓄熱効果で室温が安定しやすくなります。


1-2. 窓・サッシの見直し:最大の冷気侵入経路を塞ぐ

窓は、壁の約5倍の熱を逃がすと言われる「熱のボトルネック」です。


高断熱サッシへの交換

アルミフレームから樹脂サッシへの交換は、断熱効果が劇的に向上します。樹脂はアルミに比べて熱伝導率が約1/1000と非常に低いため、窓辺の結露や冷気の侵入を大幅に軽減します。


二重窓(内窓)の設置

既存の窓の内側にもう一つ窓を設置する方法です。工事が比較的容易でコストも抑えられながら、窓と窓の間に空気層ができることで高い断熱効果と遮音効果を発揮します。お客様の席の近くの窓に設置すれば、体感温度が大きく改善します。


Low-E複層ガラスの採用

特殊な金属膜(Low-E膜)をコーティングしたガラスを採用することで、太陽熱の取得を抑えつつ、室内の暖房熱の流出を防ぎます。


【MURASEの視点】 断熱改修は、初期投資はかかりますが、「冷暖房費の削減」というランニングコストの大幅な低減に直結します。また、年間を通じて室温が安定するため、スタッフの労働環境改善にも貢献します。


2.空調設備を最適化する:ムラのない暖房とピンポイント暖房の活用

高性能な建物躯体ができても、空調設備が古い、あるいは設置場所が適切でないと、暖房効果は半減します。美容室特有の設備配置を考慮した空調計画が重要です。


2-1. 天井設置型エアコンの見直しと風向の調整

美容室の天井は、排気ダクトや給排水管の都合上、通常のオフィスビルとは異なる構造になっていることがあります。


最新の高効率エアコンへの交換

省エネ性能が高い最新機種は、立ち上がりが早く、設定温度に達した後の電力消費を抑えられます。


「足元暖房」に特化した風向調整

温かい空気は天井に溜まりやすいため、エアコンの吹き出し口のルーバー(羽)を調整し、温風が直接床面へ向かうように設定します。天井付近に溜まった温かい空気を下ろすためのシーリングファン(天井扇)の設置も有効です。


2-2. 足元の冷え対策:店舗特有のニーズに応える床暖房・補助暖房

「足元の冷え」は、美容室のお客様が訴える寒さの最たるものです。座ったまま長時間過ごすため、床からの冷気の影響を受けやすくなります。


部分的な床暖房の導入

全面導入は難しくても、セット面(施術スペース)の足元部分のみに電気式床暖房を導入することで、お客様の満足度は格段に向上します。輻射熱によるじんわりとした暖かさは、エアコンの温風とは異なる快適さを提供します。株式会社MURASEでは、メンテナンス性も考慮した薄型床暖房パネルの施工が可能です。


遠赤外線ヒーターの活用

特に待ち合いスペースや、冷え込みやすい出入口付近に、即効性の高い遠赤外線パネルヒーターを設置します。人の肌に直接作用する暖かさで、お客様が「すぐに暖かくなった」と感じられます。


【MURASEの視点】 シャンプー台周辺は、給排水管の設置により床下空間が冷えやすいため、特に重点的な足元対策(防水性の高い床暖房など)を計画することが、快適空間実現の鍵となります。


3.サービス空間(ホスピタリティ)で暖かさを演出する

設備や建物改修がすぐにできない場合でも、空間の工夫とスタッフの接客で「暖かさ」を演出することは可能です。


3-1. 受付から席までの「コールドショック」対策

お客様が外の寒さから店内に入った際、急激な温度変化を感じると不快感が増します。


エントランスのエアーカーテン設置

自動ドアの上部などに設置し、外気の侵入を防ぐことで、受付周りの寒さを解消します。


待合スペースの「おもてなし暖房」

ホットドリンクの提供はもちろん、ブランケットの常備や、小さな電気式暖炉やキャンドル(安全に配慮したもの)などの「視覚的な暖かさ」の演出も有効です。


3-2. シャンプー台・セット面での極め細やかな配慮

美容室で最も寒さを感じやすいのは、シャンプー台とセット面の「待ち時間」です。


シャンプー台の背中対策

シャンプー台に温かいネックピローや、遠赤外線ヒーター内蔵のひざ掛けを導入します。また、シャンプー中に暖房の風がお客様の頭や背中に直接当たらないよう、風向を微調整することも重要です。


待ち時間用アイテムの進化

ひざ掛けの素材を、単なるフリースではなく、吸湿発熱素材や、肌触りの良いボア素材にするなど、グレードアップさせることで、「おもてなしの質」を高めることができます。


3-3. スタッフの快適な労働環境の確保

寒さは、スタッフの体調不良や生産性の低下に直結します。


バックヤードの暖房強化

バックヤードやスタッフルームの暖房が不十分な場合、休憩中も体が冷えたままになりがちです。スタッフの休憩スペースの暖房器具を見直し、体調管理をサポートします。


ユニフォームの工夫

保温性の高いインナーの着用を推奨したり、動きやすさを損なわないベストなどを導入したりすることも、スタッフの寒さ対策に有効です。


4.【まとめ】株式会社MURASEが実現する、冬に強い美容室づくり

「寒さ対策」は、お客様の快適性向上だけでなく、店舗の資産価値を高め、ランニングコストを削減するという、経営の視点からも非常に重要な取り組みです。


初期投資(断熱・窓)

冷暖房費の削減という形で長期的なメリットを生む「守りの投資」


設備投資(床暖房・ヒーター)

お客様の満足度向上に直結し、リピート率を高める「攻めの投資」


私たち株式会社MURASEは、単に工事を行うだけでなく、オーナー様のお店の立地、築年数、既存の設備、そして予算を総合的に判断し、費用対効果が最も高い寒さ対策プランをご提案いたします。


「今年の冬こそ、寒さのクレームをゼロにしたい」 「他店にはない、快適な空間でお客様を迎え入れたい」


そうお考えのオーナー様は、ぜひ一度、株式会社MURASEにご相談ください。長年の店舗建築で培ったノウハウと、最新の断熱・空調技術を駆使し、冬でもお客様が笑顔になる、暖かく心地よい美容室づくりを徹底的にサポートいたします。


【お問い合わせは、株式会社MURASEまで】 あなたの美容室が、一年中お客様にとって「最高の居場所」であり続けるために、私たちがお手伝いさせていただきます。



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