空間デザイン術~狭い空間を「広々」と見せる魔法~

私たちが手掛ける住宅やオフィス、店舗などの設計・施工において、お客様からよくいただくご要望の一つに「空間を広く見せたい」というものがあります。特に都市部の住宅や限られたスペースの店舗などでは、この「広がり」の演出が、住む人や利用する人の快適さ、ひいては建物の価値を大きく左右します。


物理的な広さを変えることはできなくても、視覚的な効果デザインの工夫によって、空間は驚くほど広々とした印象に生まれ変わります。


今回は、株式会社MURASEが実践している、狭い空間を広く見せるためのデザインの魔法について、その具体的なテクニックをたっぷりご紹介します。


1. 色のチカラを最大限に活用する:解放感を生む配色術

色は、空間の印象を左右する最も強力な要素の一つです。適切な色の使い方をマスターするだけで、狭い空間も一気に解放感をまとうことができます。


🎨 基本は「明るい色」と「膨張色」

壁と天井

基本的に白やペールトーン(明るいグレー、アイボリー、淡いブルーなど)といった膨張色を選びます。これらの色は光をよく反射し、視覚的に壁を遠く、天井を高く見せる効果があります。株式会社MURASEでは、天井を壁よりも一段階明るいトーンにすることで、さらに高い開放感を生み出すことを推奨しています。


床から天井へ明るく

床(濃い色)→壁(中間色)→天井(最も明るい色)と、下から上へ向かって徐々に明るい色にすることで、空間に自然な広がりと奥行きが生まれます。


🖼️ アクセントカラーで奥行きを演出

「後退色」の活用

濃い青や黒、深い緑などの寒色系や暗い色は「後退色」と呼ばれ、実際よりも遠くにあるように感じさせる効果があります。部屋の一番奥の壁(アクセントウォール)や、遠くに見せたい家具にこれらを使うと、コントラストが生まれ、視覚的な奥行きをプラスできます。


色の数を絞る

部屋全体に使う色を3色程度に抑えることで、空間に統一感が生まれ、視覚的なノイズが減り、すっきりとした印象で広く感じられます。


2. 家具選びと配置で「抜け」を作る:広がりを生むレイアウト術

家具の選び方や配置は、空間の広さに直結します。ここでも「視線の抜け」「奥行き」がキーワードになります。


📏 「背の低い家具」と「細い脚」が鉄則

低い家具で視線を奥へ

ソファやテレビボード、収納などは、できるだけ背の低いデザインを選びます。目線が遮られることなく部屋の奥まで届くため、実際のサイズ以上の奥行きが感じられます。株式会社MURASEでは、特にリビングではこの「視線の抜け」を重視した家具配置をプランニングします。


床を見せるデザイン

脚付きの家具(ソファ、ベッド、棚)を選び、床面を広く見せることで、空間に軽快感が生まれます。脚が細いもの、または透明な素材(ガラスなど)の家具も、圧迫感を減らすのに効果的です。


📐 奥に向かって低く配置する遠近法

手前が高く、奥が低い

部屋の入り口に近い場所に背の高い家具を置き、奥に行くにつれて背の低い家具を配置すると、遠近法の効果で空間がより深く感じられます。


壁に寄せる

家具はなるべく壁に沿って配置し、部屋の中央の床面を広く空けることで、動線が確保され、ゆとりのある空間を演出できます。


3. 視覚のトリックを仕掛ける:錯覚で広さを獲得する

デザインの中には、人間の視覚を巧みに利用した、空間を広く見せるための「錯覚」のテクニックが存在します。


💡 照明で「広がり」を強調

間接照明の魔法

天井全体を明るくするシーリングライトだけでなく、間接照明を効果的に活用します。壁や天井を照らすことで、空間に陰影が生まれ、広がりと奥行きが強調されます。特に、部屋の隅や奥の壁を照らすと、空間の広さが強調され、広く感じられます。


上向きの光

フロアランプなどで光を天井に向けると、天井が高く感じられ、開放感が生まれます。


🪞 鏡のパワーを最大限に

反射と反転の空間

鏡は、空間を2倍に、光を2倍にする最高のアイテムです。壁の一面を鏡張りにしたり、大きな鏡を壁に立てかけたりすることで、奥行きが生まれ、まるで部屋がもう一つあるかのような錯覚を生み出します。株式会社MURASEでは、エントランスや洗面所など、限られた空間で大胆に鏡を取り入れることで、圧倒的な開放感を演出する提案も行います。


🖼️ 窓を活かす

窓の周りはスッキリと

窓は、外の空間とつながる「視線の抜け」の最大のポイントです。窓の前には背の高いものを置かず、カーテンも明るい色や透け感のあるものを選び、外の景色を借景として取り込むことで、空間を拡張できます。


4. 収納の工夫で「生活感」をなくす:視覚的な広さの確保

最後に、最もシンプルかつ効果的な方法が「片付け」「収納」です。物が視界に入ると、それだけで空間は狭く、ごちゃついた印象になります。


「隠す収納」の徹底

散らかりがちな日用品や生活感の出るものは、壁面いっぱいに設けた造り付けの収納や、統一感のある扉付きの収納で徹底的に隠します。株式会社MURASEでは、空間の凹凸を減らすため、壁面と一体化した「見せない収納」を積極的に設計に取り入れています。


「魅せる収納」は厳選して

あえて見せる収納(オープンシェルフなど)を使う場合は、飾るものを厳選し、余白を意識することが大切です。隙間を作ることで、棚自体が圧迫感なく空間に馴染みます。


🌟 最後に

株式会社MURASEは、物理的な制約を、デザインの力で乗り越えることを得意としています。


狭い空間であっても、今回ご紹介した「色のチカラ」「家具の工夫」「視覚のトリック」「徹底した収納」を複合的に組み合わせることで、驚くほど快適で広々とした、居心地の良い空間を実現できます。


「うちの部屋は狭いから…」と諦める前に、ぜひ一度、私たち株式会社MURASEにご相談ください。お客様のライフスタイルやご要望を丁寧にヒアリングし、一歩先を行くデザインと確かな技術で、お客様の理想を形にするお手伝いをいたします。


株式会社MURASEは、これからも、皆様の暮らしを豊かにする空間づくりを目指してまいります。



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